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こんにちは、ヒロシです。

「整備されすぎてる公園って、なんで整備されてるんやろ」と思ったこと、ありませんか。

ないか。まあそうですよね。

でも、気になってしまったんよ。妻と紅葉(もみじ)を連れて座間市の芹沢公園に行ったら、着いた瞬間から飛行機がやたらうるさいし、芝生はきれいすぎるし。「普通の市民公園やろ」と思ってたのに、なんかおかしい。

謎の答えは、園内の看板にあった。

芹沢公園の木製デッキを妻と紅葉が歩く
芝生のそばを紅葉と歩く

こんな人に読んでほしい

  • 座間・相武台エリアで犬の散歩場所を探している人
  • 子ども連れで芹沢公園の雰囲気を下調べしたい人
  • 歴史はあるけど、観光地っぽくない場所に行きたい人
  • 整備された公園の裏側にある背景も少し知りたい人

今日の結論を先に言うておく

芹沢公園は座間市の市立公園です。ただ、園路整備の一部には、防衛省から座間市に交付された「特定防衛施設周辺整備調整交付金」が使われていた。そこに、80年前の地下工場の記憶と、今も聞こえる飛行機の音が重なっていた。


目次

  1. まず駐車場と基本情報を
  2. 飛行機の音が、ずっとうるさかった
  3. ローラー滑り台は、本当に50メートルあった
  4. 森に入ったら、紅葉の顔が変わった
  5. 地下壕で、言葉が出なくなった
  6. 台湾の少年たちと、空に向かって腕を広げた銅像
  7. 謎が解けた。整備費の一部は、防衛省からの交付金やった
  8. 紅葉は元気、人間はバテた
  9. まとめ

まず駐車場と基本情報を

芹沢公園の所在地は、神奈川県座間市栗原2593-1。Googleマップで開く。国道246号「東原四丁目交差点」を北上して、一つ目の信号を左折すると正面に公園が見える。

駐車場は北・東・西・南に分かれていて、座間市の案内では合計173台。北駐車場72台、東駐車場81台、西駐車場15台、南駐車場5台。無料で使えるのはありがたい。

利用時間は、5月1日から10月31日が8時30分から18時。11月1日から4月30日が8時30分から17時。今回は北側に止めたけど、平日昼前でかなり余裕があった。

芹沢公園の管理棟付近と曇り空
芹沢公園の広場と自転車置き場
芝生の横に伸びる舗装された園路

バスなら座間市コミュニティバスの「D-8芹沢公園」で下車。相武台前駅、またはさがみ野駅北口から神奈中バスを使う場合は「栗原小学校」下車で徒歩5分ほど。

食事場所は公園内にないので、長く過ごすなら持参が安心。自販機は4箇所あるので、飲み物は現地でも買える。

飛行機の音が、ずっとうるさかった

着いた瞬間から気になってた。飛行機がやたらうるさい。

普通の通過音じゃなくて、ちゃんと轟音。「また来た」と思う頻度で頭の上を横切っていく。妻に「これ、うるさくない?」と聞いたら「さっきから気になってた」と返ってきた。

それは後で分かることにして、まず公園の話を。

芹沢公園は「かながわの公園50選」にも選ばれている公園で、芝生はきれいに刈り込まれている。遊歩道はしっかり舗装されていて、トイレ・水道・自販機もそれぞれ4箇所ある。

整いすぎ。

「誰が管理費出してるんやろ」と妻と話した。これがこの日いちばんの謎になった。

緑に囲まれたまっすぐな遊歩道
芹沢公園の花壇と公園風景

ローラー滑り台は、本当に50メートルあった

北側エリアに、長さ約50メートルのローラー滑り台がある。上から見下ろすと、赤いレールが斜面に沿って伸びて、芝生と空が広がっている。「ほんまに長いな」ってなる。

紅葉は全く興味を示さなかった。そうですよね、関係ないですよね。

複合遊具・ブランコ・鉄棒もあって、ベビーカーでも通れるくらい通路が整備されている。子ども連れなら北側エリアから入るのがおすすめやと思う。

芝生広場と遠くに見えるローラー滑り台

森に入ったら、紅葉の顔が変わった

公園の東側から南側に、水源涵養林がある。

芝生から林に入った瞬間、空気がガラッと変わった。葉が光を遮って、足元に落ち葉が積もって、腐葉土の匂いがした。

紅葉、さっきまでとは全然違う顔になった。鼻をひたすらくんくんさせて、歩幅が広くなった気がした。木製デッキの上でぴたっと立ち止まって、じっと遠くを見てた。

犬が「ここがいい」と思ってる瞬間って、なんとなく分かるんよね。

森の中へ続く階段
水源涵養林の土の遊歩道
芹沢公園の水辺と石の流れ
座間八景 水のみなもと芹沢公園の案内板
広場を歩く紅葉
木々の下を歩く妻と紅葉

ちなみに犬連れは、リード必須。ふんは持ち帰り。遊具エリアは犬が使う場所ではないので、そこは人間側がちゃんと気をつけるところやね。

地下壕で、言葉が出なくなった

先に言っておく。地下壕の内部には入れない。フェンス越しに見るだけ。

それでも、十分やった。

フェンス越しに覗いたら、丸く削られた土の壁が奥に向かって続いていて、等間隔にオレンジ色の照明が灯っていた。よく見ると、奥のほうに飛行機の模型も見える。

最初に頭に浮かんだのは「幻想的」やった。

すぐに、違うと思った。

太平洋戦争末期、ここには高座海軍工廠の地下工場があった。空襲を避けるために地下に掘られた場所で、戦闘機の部品製造に関わる場所だったとされている。園内の案内板にも、高座海軍工廠と台湾少年工、そして地下壕のことが説明されていた。

壁の凹凸、照明の角度、奥に消えていくトンネルの形。その中に置かれた飛行機の模型。全部が、この場所の記憶を静かに示しているように見えた。

「幻想的」じゃなくて「生々しい」やった。きれいに整備された公園の中に、こういうものが静かに残っている。入口から冷んやりした空気が漂ってきて、妻と二人でしばらく黙ってた。

芹沢の地下壕の説明板
フェンス越しに見える芹沢公園の地下壕入口
照明が奥まで続く芹沢公園の地下壕内部

台湾の少年たちと、空に向かって腕を広げた銅像

地下壕のそばに、台湾少年工顕彰碑がある。説明を読むと、当時ここで働いた台湾の少年たちのことが刻まれていた。

読みながら、少し立ち止まった。

公園の南側には「希望」という平和モニュメントもある。両腕を広げた子どもの銅像で、緑の中にぽつんと立っている姿が印象に残った。

台湾少年工顕彰碑に刻まれた言葉
台湾少年工顕彰碑の由来を記した石碑
平和モニュメント 希望

謎が解けた。整備費の一部は、防衛省からの交付金やった

歩いていたら、こんな看板に目が止まった。

「芹沢公園 園路整備工事は、特定防衛施設周辺整備調整交付金を活用して完成しました」

あ、そういうことか。

ここで大事なのは、芹沢公園そのものは防衛省の施設ではないということ。公園の所有・管理は座間市。防衛省の管轄という話ではない。

ただ、座間市にはキャンプ座間がある。防衛施設がある地域では、その設置や運用による生活環境への影響などを踏まえて、国から自治体へ交付金が出る仕組みがある。座間市の公表資料でも、平成30年度の芹沢公園園路整備事業に、特定防衛施設周辺整備調整交付金が充てられたことが確認できる。

着いた瞬間からずっとうるさかった飛行機の音。整いすぎていた芝生と遊歩道。地下壕。台湾少年工の碑。防衛省からの交付金の看板。

全部が一本の線でつながった。

そのことを考えながらも、僕らは普通に散歩を続けた。

平和モニュメントがあって、地下壕が残っていて、台湾少年工の碑があって、空を飛行機が轟音で飛んでいて、公園の整備費の一部には防衛省からの交付金が使われている。過去と現在が、ちゃんと地続きになっている場所やなと思った。

それを隠さずに「ここにある」と示している公園の誠実さは、なんか好きやった。

特定防衛施設周辺整備調整交付金で完成したことを示す看板
高座海軍工廠と台湾少年工の案内板

紅葉は元気、人間はバテた

帰り際、妻が黙ってペースを落とした。「疲れた?」と聞いたら「あなたもでしょ、顔に出てる」と言われた。

そうか、顔に出てたか。

紅葉は終始元気やった。公園を出た後も尻尾を振ってた。完全に負けた。

帰りにどこか寄ろうと話してたけど、二人とも疲れて直帰した。そんなもんよな。

芹沢公園のローラー滑り台の斜面
森のそばに積まれた木材

まとめ

いい公園やった。それだけで終わらない公園やった、というのが正直な感想。

地下壕を「幻想的」と感じてしまった自分がいて、でもそれが「本物」やと気づいた瞬間、ちょっと自分の感覚の軽さを反省した。きれいに整備されているから「観光スポット」として消費しやすいけど、ここに刻まれた歴史は、そういうものとは別のものやと思う。

次は6月に来たい。ハナショウブやアジサイが見頃になるらしい。

紅葉が喜ぶかどうかは別として。たぶん今回と同じように、花より土の匂いに夢中になるんやと思う。

芹沢公園の芝生広場に立つ大きな木

芹沢公園メモ

  • 所在地:神奈川県座間市栗原2593-1(Googleマップ
  • 駐車場:無料・合計173台
  • 駐車場利用時間:5月1日から10月31日 8:30〜18:00、11月1日から4月30日 8:30〜17:00
  • 犬の同伴:可。リード必須、ふんは持ち帰り
  • 入園料:無料

参考にした公式情報

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